日
03
4月
2011
『切りとれ、あの祈る手を』佐々木中著・河出書房新社
「淡水の、鉱物めいた香りが」
一行目でいきなり撃沈。
気にならない人には気にならないんだろうが、気になる。淡水は、鉱物めいた香りがするもんであろうか。そして、三行目に
「都心の真ん中」
とあっては……。大丈夫なのか?
『夜戦と永遠』を買物リストにいれて、いつか買う日を楽しみにしていただけに、こういう文章を読むとがっかりしてしまう。編集者があとがきに書いてあるような「名編集者」ぶりを遺憾なく発揮したとは到底思えない。赤をいれなかったんだろうか。読むのが楽しみだっただけに残念でならない。言葉の枝葉末節にとらわれると木を見て森を見ずになるのだろうが、しばらく読む気がしないのは確かだ。
