木
17
6月
2010
『獣の奏者 3』上橋菜穂子著・講談社 青い鳥文庫
エリンは、傷ついた王獣の子・リランを救おうと、野生の王獣の親子のコミュニケーションを模して、竪琴をつかって語りかけようとする。
それが、運命の曲がり角だとは知らずに。
自らの才能だけで、禁じられた<操者ノ技>をつくりあげたエリンは、そこに至って、初代の真王が何故、「王獣規範」をつくったのかがよくわかった。真王は、王獣と会話をかわすものが、現れないように、規範をつくったのだった。
いままでの謎が、ふに落ちると同時に、エリンは恐ろしい困難に直面することになる。
本書の、物語の構造は、案外単純で、禁忌と違反、その繰り返しである。
まず禁忌が目の前にあり、それを図らずも、エリンが侵すことで物語がすすんでいく。
