月
16
11月
2009
『知的遊戯』はらたいら著・角川文庫
『知的遊戯』はらたいら著・角川文庫
まえがきがいい。
まえがきというよりか実はアフォリズムなのだけれど、P・フォーク主演の映画「残された日々」の墓碑銘からはじまる。映画は、医者からあと一年の命と宣告された男と女の物語。女性のほうが先に死んでしまい、残された男が、彼女のお墓をたずねると、墓碑銘にはこう刻まれていた。
「こんにちはグリフィー きっと来てくれると思っていたわ」
辞世の句なんか詠んでる場合じゃない。
昨今の、といっても、あのはらたいらさんが語るのだから、一昔前の話ではあるけれども、女性には、三つのないものがあるという。いわく、「帯が結べない、恥じらいがない、そして星を知らない。」
二つ目まではいいとして、最後の、星を知らない、というのは、夢がない、ロマンがない、またその余裕もないということ。
「人類がこの世に誕生してから、現在に至るまでの人数を数えると、一千億人だという。ある学者が、星の数を数えたら、なんと一千億個。星は一人に一個ずつある計算になる。」
別にどうということもない話だけれど、ちょっとロマンがありませんか。
はらたいらさんがいう、知的遊戯とは、すなわち感性のことで、たとえば、小学校一年生のこんなテストについて。
問題は、「雪が溶けたら、何になりますか?」
当然、正解は「水」である。
けれども、この中にひとりだけ、こう書いた子どもがいた。
「春」。
あなたが担任の先生だとしたら、どう採点しますか。
この問題をつくった担任の先生は、しっかり×にし、はらたいらさんはこういいました。
「素晴しい、天才の発想だ。」
「子供は天才である。」
はらたいらさんに3000点!
